未経験からのエンジニア転職で誤解しがちなこと【4選】

今回は、FreeStyleに中途入社したK.Iさん記事を執筆していただきました。
K.Iさんは介護業界からIT業界への転職に成功しています。
IT業界に対して、転職前に感じていた思い込みや誤解と、転職後に実際に入ってみてどうだったのかなどを書いています。
- 1. プログラミング学習開始のタイミング
- 1.1.1. ■ エンジニアみんな理系なのか
- 1.1.2. ■ 社会人で学習スタートは遅いのか
- 1.1.3. ■ 頭の良さはIT転職には有利なのか
- 2. IT転職後の働き方
- 2.1.1. ■ 未経験だと仕事を選べないのか
- 2.1.2. ■ IT業界は激務は常識か
- 2.1.3. ■ 伝えたいこと
- 3. IT専門職に本当に必要なスキル
- 3.1.1. ■ わからないことがある事はダメではない
- 3.1.2. ■ 質問すると評価が下がるのか
- 3.1.3. ■ 完璧でなければ仕事ができないのか
- 3.1.4. ■ 伝えたいこと
- 4. IT業界に対するSNSの幻想
- 4.1.1. ■ ITエンジニアは皆、大企業社員なのか
- 4.1.2. ■ みんな高層オフィスで働いているのか
- 4.1.3. ■ カフェで自由に仕事しているのか
- 4.1.4. ■ 伝えたいこと
- 5. まとめ
- 5.1. 筆者 K.Iさんの紹介
私はもともと介護職をしていました。
転職前はプログラミング経験もなく、情報系の大学出身でもない私でも中途採用でIT業界へ入り、今ではITエンジニアとして働くことができています。
ただ、転職する前は正直に言うとたくさんの不安がありました。
でも実際にIT業界で働いてみると、良い意味で「思っていたのと違ったな」と感じることが多かったのも事実です。
この記事では、私自身の経験をもとに未経験からエンジニアを目指すときに感じた不安と、実際に働いてみてわかった誤解を4つ紹介します。
同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。
プログラミング学習開始のタイミング

未経験からITエンジニアへの転職を決意したころ、ある大きな不安で頭がいっぱいでした。それは「学生時代もそんなに勉強してこなかったし、今から始めてもIT転職なんて無理だ!」という思いです。周りには理系出身の人や、学生時代からプログラミングをやっている人もいて、そういう人と比べると、どうしても自信がなくなってしまうのです。
私はもともと人と比べて落ち込みやすいタイプなので、必死にこの事について考えないようにしていたのを覚えています。しかし、実際にエンジニアとして働き始めて、この不安にはいくつかの誤解があったことに気が付きます。
■ エンジニアみんな理系なのか
実際には多くの文系出身のITエンジニアがいます。プログラミングというと数式のイメージがあるかもしれませんが、実際はどちらかというと文章を書く感覚に近いといえるでしょう。
例えば「ログインしていない場合はログイン画面に移動する」という処理は

のように書きます。つまり論理的な文章を書く作業に近いのです。もちろん論理的に考える力は必要ですが、数学が得意でないとできないというのは誤解だということがわかりました。
■ 社会人で学習スタートは遅いのか
学生時代から経験がある人が有利なのは確かです。ただ、ITの世界は社会人になってから学ぶ人も多い業界。実際、私の同僚や先輩には社会人になってからITのことを学び始めた人も多くいます。
私自身も、働きながら先輩のコードを見たり、自分でも小さな機能をつくったりして少しずつ勉強することで「前より理解できることが増えてきた」と実感できました。もちろん、わからないことは仕事以外の時間で調べたり、先輩に質問するなどをしていく努力はしていたつもりです。
このような努力をしていくと任される仕事の範囲も広がり、技術レベルも自然に上がっていきます。
■ 頭の良さはIT転職には有利なのか
学生時代は自分のことを「勉強が得意なタイプではない」と評価していました。振り返ってみると、当時は何のために勉強するのかが明確でなく目的意識がない受け身の学習だったのではないか思います。
しかし、仕事としてエンジニアを目指すようになると「これができるようになりたい」「この仕組みを理解したい」という学習する目的がはっきりするため、学ぶことが面白く感じるようになりました。
さらに自分が作った機能が動いたり、目に見える形になるとさらに面白くなります。
IT業界では自頭がいい「机に向かってひたすら勉強できる人」タイプよりも 少し学ぶ → 実際に使ってみる → なるほどと理解するこのサイクルを楽しめる人の方が伸びる仕事だと思います。
IT転職後の働き方

未経験からエンジニアを目指すとき、もう一つ不安だったのが働き方についてです。「未経験だと仕事を選べなくて、結局ブラックな働き方になってしまうのでは?」そんな不安もありました。
実際、この不安が原因で転職活動の判断がブレてしまった時期もありました。でも、エンジニアとして働いてみて、ここにも誤解があったことに気が付きました。
■ 未経験だと仕事を選べないのか
たしかに未経験からいきなり重要なポジションを任されることは少ないです。
そういう意味では、最初は選択肢が限られるというのは事実です。
ただ、それは「将来の道が決まってしまう」という意味ではありません。
私はIT業界は経験を積むことで、できる仕事の幅が着実に広がる世界だと感じています。
例えば、最初は先輩が作ったプログラムの簡単な修正やテスト作業からはじまり、つぎに「エラーの原因を調べる」「機能の一部を修正する」といった仕事を任せてもらえるようになり、経験していくうちに
- 機能単位での新規実装をまかせてもらえる
- 実装だけでなく、設計から任せてもらえる
- アプリケーション間の繋がりや選定等、より影響の広い設計について相談されたり、任せてもらえる
- 作業の進捗管理を任せてもらえる(マネジメント)
といったように、少しずつ任される仕事の範囲が広がっていきました。
このように経験を積めば自分が望んでいたポジションにいくことが可能なのです。
■ IT業界は激務は常識か
昔はそういうイメージも強かったと思います。
実際、IT業界では納期の厳しいプロジェクトなどが重なり、長時間労働が問題になることもありました。
ただ最近は、業界全体で働き方を見直す動きが進んでいます。
例えば、IT企業が多く加盟する業界団体では「働き方改革」を掲げ、労働時間の管理や働きやすい環境づくりを進める取り組みも行われています。
また現場レベルでも、
- タスク管理ツールで作業を見える化する
- チームで仕事を分担する
- リモートワークや柔軟な働き方を導入する
といった取り組みが増えてきています。
実際、以前は月100時間以上の残業をしていたエンジニアが、仕事の進め方を改善することで残業ゼロの働き方に変えたという事例も紹介されています。
もちろん会社やプロジェクトによって差はありますが、「エンジニア=激務」というイメージは少しずつ変わってきていると感じます。
■ 伝えたいこと
- 未経験の場合、最初の会社は「ゴール」ではない。
- 経験を積むための通過点と考えた方が気持ちは楽に。
- 大事なのは経験が積める環境かどうかを見ること。
IT専門職に本当に必要なスキル

未経験でエンジニアになったとき、私がかなりプレッシャーに感じていたのがこれです。エンジニアは専門職なので「全部理解していないとダメなのでは?」と思っていました。
実際、私はお客様の会社で働くことになり、「わからないことがあったらどうしよう」と不安でした。でも働いてみると、これも誤解でした。
■ わからないことがある事はダメではない
エンジニアの仕事では、わからないことが出てくるのは普通です。むしろ「どこがわからないのか」「どう調べればいいのか」がわかっていれば、
そこまで心配する必要はありません。
■ 質問すると評価が下がるのか
実際はその逆で、質問がまったく来ない方が心配されることもあります。
ただし大切なのは、すぐに聞くのではなくまずは10〜15分くらい自分で調べてみることです。
それでもわからない場合は、素直に質問する方が仕事はスムーズに進みますし、自分の状態を常に伝えてくれる部下は信頼されます。つまり質問すると評価が下がるは誤解です。
■ 完璧でなければ仕事ができないのか
エンジニアの仕事は「新しい技術が出る」「システムが変わる」という変化が多い世界です。そのため常に完璧に理解している状態というのは、実はあまりありません。
むしろ必要なときに調べて理解できる力の方が大切だと感じました。
今はAIも協力なサポートをしてくれますので、上手にAIを利用して新しい技術をどんどん学ぶ意欲が求められます。
逆に「自分は完璧だ」と思うと、そこで新しい技術を吸収しなくなってしまうので変化についていけなくなる可能性もあります。
■ 伝えたいこと
- エンジニアは「全部知っている人」ではなく必要はない。
- 必要なときに正しい情報にたどり着ける人がプロである。
IT業界に対するSNSの幻想

SNSなどを見ると、おしゃれなオフィス、Macを開いてコーヒーを飲みながら仕事、上場企業で活躍するエンジニアそんなイメージを目にすることがあります。それを見て私は「自分とは別世界の人たちだな」と思っていました。でも実際のITエンジニアの働き方はもう少し現実的で、ある地味な部分もあるということがわかりました。
■ ITエンジニアは皆、大企業社員なのか
ITの仕事では複数の会社が協力してプロジェクトを進めることがよくあります。
そのため自社のエンジニア、パートナー会社のエンジニアが一緒に働くことも多いです。
■ みんな高層オフィスで働いているのか
確かにそういうオフィスもありますが、必ずしも全員がそういう環境で働いているわけではありません。プロジェクトによって働く場所も変わります。セキュリティパスを通ってきれいなオフィスで仕事をする環境もあれば、事務所のような場所で働くということも実際はありました。
■ カフェで自由に仕事しているのか
基本はデスクワークですが、セキュリティの関係でカフェなどのオープンな場所で仕事するのは難しいことも多いです。SNSで見るようなキラキラした働き方は、一部を切り取ったイメージだと思います。
■ 伝えたいこと
- SNSで見るエンジニア像はハイライトの部分だけであることがほとんど。
- その裏には実は「経験」「努力」「地道な積み重ね」がある。
- 働き方に対して勝手なイメージをもち「自分には無理かもしれない」と悲観する必要はない。
まとめ
未経験からエンジニアを目指すとき、私もたくさんの不安を感じていましたが、実際に働いてみると、その多くは思い込みや誤解が多かったのです。
今回紹介した誤解はこの4つ。
- 勉強してこなかった自分には無理
- 未経験だとブラック労働になる
- 専門職だから全部理解していないといけない
- キラキラした人しかなれない
もし今「エンジニアに興味はあるけど、自分には無理かもしれない」と思っているなら、その不安の中には誤解も含まれているかもしれません。
私自身も、最初は同じように悩んでいました。
それでも一歩踏み出してみたことで、見える世界は大きく変わりました。
この記事が、これからIT業界に興味を持つ人の参考になれば嬉しいです。
筆者 K.Iさんの紹介
▼趣味▼
もっぱらゲームです!対戦などもやったりしますが、比較的自分のペースでできるものに寄りがち。
▼性格▼
目標が決まると没頭するタイプです。良くも悪くもプライド高いとこあります。(責任感 ⇔ 傲り)
▼IT転職▼
ゲーム好きもありますが、元々介護職で介護記録アプリの刷新でデータ保管を任されたり、職員さんがLANを差し替えて起きたネットワークループ解消したりしたのがきっかけでした。
▼仕事で大切にしていること▼
素朴にどうしたら役立てるか、物事を前に進められるか、というのを大事にしてます。
▼プログラミング学び始めの皆様へ▼
やめないことが大事だと思います。初学こそ大変ですが、技術の仕組みや繋がりが見えてくると楽しくなってくると思います。


